母のこと

終末期に入ってしまった母のこと

療養型病院・入院42日目(急性期から75日目)

令和5年11月20日(月)

 

朝早く仕事に向かい、他の人が出勤するまでに、色々と準備をし、しばらく休ませて下さいとお願いする。

9時過ぎには会社を出て、病院に電話して面会を午前中からさせて貰えないかと相談してみる。

婦長さんが、主治医に聞いて下さり、朝からの面会も許可してもらい、人数制限もなくて良いとの事。

いよいよ、最後になるのかもしれないと、息子に電話をし一緒に病院へ向かう。

甥が次に到着したころには、母の血圧が下がり始め、皆を集めて下さいと言われる。

私の心臓も止まりそうな位、バクバクしてきて、息子と甥とで交互に話しかける。

母の好きだった曲を、耳元で流しながら、母に呼びかけた。

宇多田ヒカル小田和正防府おどり、X JAPAN

途中で看護師さんが、X JAPAN!かっこいいと言ってくれて、皆んなで笑ったね。

妹も到着した。

母さん、ありがとう!また母さんの子供で生まれたい、また会いたいとお礼をいった。

行かないでと言いたかったけど、今回はもう言わなかった、随分苦しかっただろうし、食いしん坊なのに、2ヶ月以上点滴で辛かったろう。

スーパーマリオの曲をかけたら、一瞬血圧が上がって、目を見開いて、力無く閉じてしまった。

父の時も、あの心拍のピーってなる音は、何かスローモーションになって頭の中が、真っ白になった。

また今回も、何だかドラマのようやなぁって一瞬思って、ピーって言う音を聞いていた。

皆んなでおばあちゃん!母さん!と呼びかけたけど、戻る事はなかった。

その後も、しばらく皆で話しかけて看送りました。

 

令和5年11月20日(月)午前11時56分 永眠