母のこと

終末期に入ってしまった母のこと

家族

甥の結婚式

甥の結婚式で連休に九州への行き道に、母の故郷に立ち寄り、母の姉の叔母にも会いに行った。 叔母は、92歳で昨年より施設に入居中だ。 母より随分元気で、施設に入っている事も不服なようで、刑務所みたいだと文句を言っていた。 従姉妹は私より5歳年上で、…

本当の長いお別れ

葬儀の日が来てしまった。 とうとう母とお別れをしなければならない。 妹家族と、養子の甥の夫婦、私の家族だけの家族葬とは言え、喪主様と何度も葬儀場の係の方との打ち合わせがあるので、泣いてはいられない。 葬儀が終わり、最後のお別れでお花をたくさん…

新幹線チケット

湯灌が終わった時に、棺に思い出の品を入れさせてもらえた。 最後に山口行きの新幹線のチケットを胸元にいれた。 ずっと帰りたがっていたのに、連れて帰ってやれず後悔していた。 亡くなって、葬儀の打ち合わせが終わってすぐにチケットを買いに行った。 こ…

お通夜の日①

令和5年11月21日㈫ 昨日は、直接葬儀場に連れてきてもらい、一晩母とみんなで過ごした。 母と居られるのも、後2日になってしまった。 一晩中、母の枕もとで話しかけたり泣いたりしているので、夫に「お義母さん、寝られへんし、おちおち向こうへ行かれへんか…

旅立った日

主治医より死亡の宣告を受けた。 変わらず、何だか悪そうに頭を下げられた。 本当にお世話になりました、毎日様子を見て下さって、直接おでこに手を当てて下さって、母もきっとドクターの優しさに触れていたと思う。 父は、天涯孤独に近い人だったし、父方の…

long goodbye 長いお別れ

アメリカでは認知症になる事を、long goodbyeと言うそうだ。 長いお別れ。 上手いこと言うなぁと、知った時に思った。 認知症と診断されて、約5年。 施設に入所して、コロナが流行り始めて、この3年程は、1ヶ月に一回の通院時の付き添いや、面会もタブレット…

父の事 その①

私の父は、昭和15年戦時中生まれだ。 何だか秘密が多い人だった。 母とはお見合いで結婚したと聞いているけど、それも定かではない。 母と結婚した時には、既に父の両親は他界しており、一人っ子で親戚もおらず、本当に一人だった。 私の祖母に当たる人は、…