母のこと

終末期に入ってしまった母のこと

母が生まれた島

昭和16年5月に、山口県の小さな島で、腹違いの兄と、同じ母の三女として生まれました。

弟と妹が出来、6人兄弟でした。

兄や姉が生まれた頃は、祖父が船を持っており、裕福だったとの事ですが、母のすぐ上の姉からは、生活が苦しくなって行ったとの事。

祖父は、仕事もしながら兼業農家でした。

 

母は、少し変わっていて子供の頃の話をそんなにしてくれる訳でもなくて、私ももしかしたら覚えていないのかも知らないけど。

足がとても早かった事や、家の裏にたぬきが出て、狸汁にした事!狸の生息地として有名な島なので。

子供の頃は、まだ橋がかかっていなくて、本土に渡るのに、泳いで渡ってみたりしていた事。

そういえば、母からは聞いた事が無かったのだけど、祖母は小学校の先生をしていたと、6年位前に叔母に聞いてびっくり!

 

祖父母の家は、平屋で五右衛門で汲み取り式のトイレでした。

祖母が亡くなった、30年前までずっと薪でお風呂を沸かしていたし、餅つきの餅米は釜で炊いていました。

母は結婚して、私が5歳の時に父の仕事の都合で、関西に引越したので、50年関西に住んでいます。

認知症が進んで、グループホームへいる頃に、帰りたいと話す家は、山口の小さな島の事でした。

連れて帰ってやれば良かったと、凄く後悔してるねん、ごめんね母さん。